Tag: あたらよ

忘愛

通りすがりの雨がほら 僕を突き刺すように踊っている 土の香りがした 「傘は無いよ」と笑う君 ふと思い出し懐かしくなっている 君の香りがした 忘れてしまった愛のカタチを ひとつひとつ確かめていく 何を失くした? どこから間違っていたんだろう? 分かんなくなったよ あの夜手の中で咲いた 花の名前を教えてよ 僕はまだ君を愛してる 曇った空に覗く青 染まらないでと願ってしまうのはさ 心細いからか 「夢がないな」と笑う君 ふと思い出し懐かしくなっている 君の夢を見ていた ...

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ツキノフネ

夕焼け染まる君の背を ただ追うように歩く このままどこか遠くの街まで 行けたらいいのに 俯くことも慣れてきた(慣れてきた)でも 歩くだけでもう痛いから(痛いから) 手を伸ばしてしまうよ 触れられないとしても あの三日月は美しいから 勇敢な僕らの声は きっと届いていくんだ 俯いていたあの日の自分へ 走り出せ今 青空浮かぶ五線譜に ただひとつ鳴る音 目指したどこか遠くの街まで 響けばいいのに 手を伸ばしてしまうよ 触れられないとしても あの三日月は美しいから ...

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肌寒い空気が 窓越しに伝わってくる 思わず目を瞑ってしまいたくなるほどの 眩しい朝日がすぐそこまで来ている 僕らきっといつかは 水泡のように爆ぜて 消えてしまうのでしょう 貴方の今後一生の思い出になれたなら 不明瞭な明日を愁い嘆くより 笑っていたいの あまりにも自然に 後回しにして生きてきた 自分のこと 今なら少しだけ分かる気がするんだ ここから抜け出せるかな 僕らきっといつかは 波紋のように溶けて 消えてしまうのでしょう それならいっそずっと先も 忘れたくないような ...

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明け方の夏

明け方の海眺めながら 涙したあの頃の2人には きっと戻れない戻れない 桜雨は過ぎ去って 初夏の風が頬を撫でた 君から貰った指輪は 未だ捨てられずに 手放せないものばかり 増えてしまった僕だから また1人思い出の中で息をしている これが全て夢ならばと そう願う夜が増えた 風薫る記憶の中 訳もなく 明け方の海眺めながら 涙したあの頃の2人には きっと戻れない戻れない 目線の先の萎れた花 それさえも僕の涙で 救えるそんな気がして ...

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リフレイン

落ちゆく枯葉を追いかけて 手の中に閉じ込めた まるで桜の花びらを 握りしめるように 粉々に砕けたそれは もう元には戻らないみたい まるで僕らみたいだと 笑って見せた 口にすればこの想いも 僕だけのものじゃなくなってしまいそうで 目を閉じて心の中に 君を必死に描いた 枯葉さえ舞いゆく季節に 僕は何を残せるだろうか 薄れゆく記憶の中 君が消えてしまわないように 何度も何度も思い出すんだ 吐き出した言葉は白く 息と混ざり風に乗って 君のもとへ届きはしないかと ...

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君と

悴んだ指先で描いてた未来は歪だった 不明瞭な輪郭をただ何度も指でなぞった 明け方迫る背後に 「これしかなかったんだ」と 零れた弱音が酷くこびりついている 夢の続きを見に行くんだろ? こんな場所で泣いてないでさ ほらまだ終わってないよ僕ら 君と見たい景色がまだ山ほどあんだ 許せない事だらけでも やるせない事ばっかでも 君だけを信じて 履き潰したこんな靴じゃそう遠くへは行けないこと 知っていたどんな夜も朝に溶けて消えることなど 花はいつか枯れる 夢の続きを見に行くんだろ? こんな場所で泣いてないでさ ほら勝手に終わらせんなよ 今、君と見たい景色がまだ山ほどあんだ 許せない事ばかり増えた ...

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realize

まるで夢を見ているようだ 頬を撫でる緑風の中 それはそれは美しく 儚い夢だった このまま身を預けてしまえば 楽になれる気がしたの でも今は目の前の罪に 背を向けられずに ただ 背負った重たい荷物を 背負い直してまた歩くの この先続く道がどんなに 険しくとも 夢に流されぬように 今を見つめる強さを ぎゅっと握りしめながら ただ今を生きていく これからも 孤独を飲んで歩いてきた 道はいつも答えなど無く ...

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