Tag: カタソビ

きみのまぼろし

硬い硬い土を割り芽吹いた草木が いつか必ず咲き誇ると 長い長い時をかけ蕾をつける様に憧れてた どれくらい経ったろう 嫌になるくらい粘ったよ それでも変われず 「暗い暗いきみは暗い」誰かの言葉が今も蝕む ひとひら花びら掴み損ねるたび 躍起になって飛んでは跳ねた 伸ばした手のひらすり抜ける薄紅 足元に散らばる願い 淡い柔い光が眩しくて目を細めた 脳裏の間に間に未だに映るのは きみのまぼろし 赤い赤い花が咲く街路樹を横目に 行く当てもなく彷徨う 立ち止まれば良かったの? 歪さを残して進むよりも ひとひら花びら散り急ぐ若さに 「待って」なんて時は戻らない それでもきみだけが忘れられなくて 足元にこぼれた願い 手のひら手のひら重ねた あの日々がよぎるよ 脳裏の間に間に未だに映るのは きみのまぼろし 置いてけばいいなんて吐き捨てたのに 居なくなればこんなに寂しくて きみの頬張りついていた涙を拭い損ねた僕だから やっぱ だめだよね ひとひら花びら掴み損ねるたび 躍起になって飛んでは跳ねた 伸ばした手のひらすり抜ける薄紅 足元に散らばる思い出 淡い柔い光の中あの日々がよぎるよ ...

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ブス

あいつもブス こいつもブス ニキビやばい ふくらはぎ太い あいつもブス こいつもブス 一重の上の絆創膏 ブスなりに背伸びしてブスなりに背比べて ブスなりに恋をしてブス同士で見張ってる 悲しいよブス 寂しいよブス 聞こえる様に言わないで 侘しいよブス 虚しいよブス 心がダメそ 未来は大丈夫そ? あいつもブス こいつもブス 口臭い 脇も臭い あいつもブス こいつもブス 素直なやつはみんなブス 男の子ってどんな味?女の子ってどんな味? 正解も不正解もクラスのリーダーが決めるの クラスで一番足が速い男の子がみんな好き クラスで一番足が速い男の子私も好き でもあの子は私を見ない でもあの子は私を見ない でもあの子は私を見ないフリ 悲しいよブス 寂しいよブス 聞こえるように言わないで 侘しいよブス 虚しいよブス 心がダメそ 未来は来ないで 鏡割りたい 唾を吐きたい 赤くなるまで叩きたい 髪の毛毟り 壁を蹴る 心がダメそ でも 誰か見つけて ぐすん ぐすん ぐすん ぐすん ...

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大人だって

出発まであと10分切ってしまいました “帰りたいな”メイクしながら既に数回呟いて 次のお休み あと何日なんて数えて絶望ルーティン 段々と段々と日々が薄れて 淡々と淡々と私が薄れて 今は何年何月何日? カレンダーめくりたくないよ もう いいわ 天気いいね 窮屈な毎日だ 愛想笑い八方向 月給14万円です AIに愛あるのかい 芽生えたりしちゃって そしたらどうか愛を下さい 私の分もとっておいて あんな夢 こんな夢 いっぱいあった筈 タイムマシーンをよこして あと何分で来れる? 淡々と 淡々と日々が薄れて 段々と段々と 私が薄れて 今は何年何月何日? カレンダーめくりたくないよ ドラマティックにロマンティックな明日をちょうだいな 枯れ木に花咲かせるように生き返らせて あらあらサーティー 気付いたら もう令和 新しい季節 期待だってまだしてみたい 心躍る春になりますように 大人だってさ この先長いから

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ODORO

足元が悪いって分かっててこの道を選ぶ あの日の自分の愚かさ幼さを恨んでる 何もかも切り捨てて髪振り乱して走る日々 追ってるのか追われてるのかそれすら思い出せない 正しさが恐かった群れになって笑顔貼り付けてさ 上手には生きれないと衝動で道なき道へと駆け出した 踊り踊れ棘路 私だけの正しさを 誰にも奪われぬよう 強く強く握りしめ 踊り踊れ棘路 過ちと傷痕が 泥だらけのこの愛を 強く強くするのだろう 仕様がないな 仕様もないな ぐちゃぐちゃの心に落とし込む 「私が罪人なんです」そう言わせたいの分かってる 正しさで潰し合う終わらないレースが続いてる おどろおどろしい世界だ 頭が割れそう 真実味がない 五感が鈍くなってく 怖い why 踊り踊れ棘路 私だけの間違いは 誰にも奪われぬよう 強く強く握りしめ 踊り踊れ棘路 迷走の最果てに ...

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ごめんね、ありがとう

小さな頃に買ってくれた おもちゃの車や大きなブロック 今でもずっと心に残ってるよ 子供みたいなしわくちゃの笑顔 少しずつ時が経って老いてく貴方を 邪魔に思ったり避けたりもした こんな時にならないと その大切さに気付けない自分がいた 何度貴方を傷つけただろう いつも笑ってくれてたのに 今貴方に伝えたい言葉がある 今さらだけど ごめんね、ありがとう 貴方と一緒に過ごしたこの家での時間もう一度だけ 静かに眠る白い顔がやけに現実を突きつける 最後に話したのはいつだったっけ? 思い出す事もできなかった 何気ない会話も当たり前だと思ってる自分がいた 永遠なんてないと知っているのに どうして時間の無駄遣いしかできないんだろう 本当に大切なもの見えないまま ...

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四千年パンチ

夜もすがら君の声聞きたくなったけれど 雨が屋根をたたくから諦めてプルタブに指をかけた 喉元過ぎれば熱さを忘れるなんて聞き分け良い子になれたら きっと私死に急ぎそうだわ酩酊イー・アル・サン・スー 振り向く意味なんてないよ 遠くまで勢い任せで行こう 戻らなくていい 巻き戻らないのが人生の醍醐味 未練に浸るには早いよ 単純なリズムで踊って 馬鹿らしくなるくらいにけたたましく笑うの 大枚叩いてヘイタクシー眠らない街までハイウェイ飛ばして 壊れかけの心いっそちゃんと壊したい 知らん奴に冷やかされながらさ 吐き出しすぎて冷える腹ん中 金しかモノ言わないの?教えてよウォーアイニー。 振り向く意味なんてないよ 遠くまで勢い任せで行こう 戻らなくていい 巻き戻らないのが人生の醍醐味 未練に浸るには早いよ 単純なリズムに揺られて 馬鹿らしくなるくらいにけたたましく笑わせてよ (プリーズ ウォーアイニー ミー 頂戴よ マネーマネー) (ねぇこっち向いて 目と目合わせて) 褒められる生き方なんてしてないけど ...

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レイトショー

美味しいとこばっかりとられちゃっても 投げやりなLIKE で抱きしめた 口八丁手八丁にすら感心するわ まるで他人事みたいに 解像度上げて君を思い出すのがこわい 善意の裏でギラつく欲望が見え透いちゃって もうヤダ。 レイトショーの上演時間まで少しだけ目を閉じた フェイクでもなんでも良いから優しい世界にいきたい 涙で暖をとるような侘しい夜さえもう思い出せない ザラついた心 砂みたいに風に飛ばされそう いったいどこまで? レイトショーのストーリーこれっぽっちも頭に入らない フェイクでもなんでもいいから涙の流し方思い出させて ガラガラのシアター流れるエンドロール ただただ見ていた流れるエンドロール まとまらない感情流れろエンドロール スーサイドする妄想結局一番気持ちいい

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らんちゅう

あたし顔の赤い金魚 背鰭尾鰭何ひれ?は白い 気ままに泳ぐだけ金魚 仲間はみんな嫁いで行った あたし売れ残った金魚 逃げ出すチャンス待ってる あたしご乱心の金魚 近所には長生きの亀 あたし誰かを待ってる 待ちたくもないのに待って あたしアナタを待ってる 吐き出す泡は弾けた あたしふくふくのほっぺ金魚 綺麗なスタイルではないの けど愛嬌抜群の金魚 お目が高いヒト待ってる けど あたし本当は海が見たい 人工の命だけど珊瑚礁の家に帰りたい そんな夢みるビロードの中 あたしアナタを待ってる 待ちたくもないのに待って あたしアナタを待ってる 良い値ですけど 愛してよ

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グッバイ・フォエバー

久しぶりのあなた 記憶と違った もっと格好良かった気がした でも掠れた声とかやっぱり懐かしいけど 居心地は良くなかった 元気にしてた? 今何の仕事してる? 聞いたってどうしようもないよね 一時の気の迷い二人ともそう エンディングの向こうにロマンスは残っちゃない なのに キスしちゃったね まぁいいか 失うものなんて今ないし だから なんだか 会いたくなってさ あなたは拒めない 知ってて唆したんだ あの頃から狡いまま あなたのキスは優しいまま 「ここは俺が持つ」なんて言う人じゃなかった ありがとうと言いつつ寂しくなった 小銭出し合ったスーパーの帰り道 並んで歩いた夕焼けの街私だけ取り残されたまま キスしちゃってよ まあいいよ 失うものなんてもう無いよ だから なんだか 虚しくなってさ あなたは拒まない 知ってて唆したんだ 初めて心の隙間埋めてくれた日のようにキスをして ...

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ピザ屋のお兄さん

ワイシャツからチラリズム 美味しそうな喉仏 長い足はギャルソンエプロンでひらり隠す 色男の裏の顔 ギャンブラーだってみんな知らないの デートで代打ちさせるちょっとクズ 背が高いからどこにいても見つけられる 追いかけてばかりなのに悪くない あがり時間まであとちょっと 二人きりまであとちょっと ピザ屋のお兄さんあたしの彼なの ポーカーフェイス決めちゃって お待たせなんて言われちゃって 浮かれても 仕方ないでしょ そっけない人だと最初は思ってた 口下手なだけで誰よりも優しいのに こんなに夢中にさせといて 気づかないフリするその伏せた目が好き 優男の裏の顔 ナイーブだって気づいたの ...

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燈りあそび

「花びらの絨毯を歩く歩く 木陰が撫ぜる道をくぐり進む 何にもないからこそ宝探しのような日々 夢を描くよりも夢を見ていたいの 大人は子供なの ずっとずっと」 宵闇にほら燈を灯せ 一人ぼっちの灯影が揺れる 心許ない夜の温度に溶け出す本音が滲んでいく 「鼻歌を口ずさみ猫じゃらしで指揮者気取り こんばんは もうそんな時間 宝探しはまた明日 夢を語るよりも夢でも会いたいの 子供は大人だね 宝の在処を知ってるわ」 暗闇にほら燈を灯せ 二人ぼっちも歯痒いね か細く燃えて静かに更けていくこの夜も一度きりの筈なのに 篝火 漁火 夜の帷 貴方の向こうの月灯り 皓皓と燦然と煌めく星にも目もくれず まだ見ぬ明日がこわいの 頭の中にはそればかりで だけど 焚き火に 蛍火 不知火 貴方の向こうの街明かり 今この瞬間を焼きつけたいのに 宵闇にほら燈を灯せ 二人ぼっちから始めよう 心許ない夜の温度に溶け出す本音を希望と呼びたい ...

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